久保ミツロウ「ユーリ!!! on ICEはお色気がすごい」に諏訪部順一も「やばい」

久保ミツロウ山本沙代MAPPAがタッグを組んで制作するオリジナルアニメ「ユーリ!!! on ICE」のトークイベントが、本日8月21日に東京・六本木ヒルズアリーナにて行われた。久保ミツロウ
ステージには勝生勇利役の豊永利行、ヴィクトル・ニキフォロフ役の諏訪部順一、ユーリ・プリセツキー役の内山昂輝、西郡豪役の福山潤、そして久保が登壇。男子フィギュアスケートの世界を描く本作について久保は「見どころは当たり前なんですけどフィギュアスケート。そして声を大にしていいたいのはお色気がすごい、ということ。もう、これだけはお伝えしたい」とキッパリ言い切る。続けて「これはしょうがないんです。だって、実際のフィギュアスケーターって皆さん色気がすごいんだもん」とリアルさを追求したことをアピールすると、諏訪部も「1話からやばいですよ、正直な話」と同意した。
豊永が演じる23歳のフィギュアスケーター・勇利は、“世界一のガラスのハートを持つ”という設定。豊永は「(世界一のガラスのハートって)どういうことなんだ?って話ですけど」とキャラクターの紹介をしつつ「勇利の一番の特徴としては、カツ丼が好きってことですね」と言うと、会場が微妙な雰囲気に。諏訪部がすかさず「(観客が)引いてるぞ」とツッコミを入れ、場を温め直す。豊永利行

また諏訪部は自らが演じるロシアのリビングレジェンド・ヴィクトルについて「並はずれた天才スケーターなので、周りに敵なし。世界中のスケートファンから愛されているスーパーモテ男」と評した。久保も「ヴィクトルを見ていると、正常な判断ができなくなる。それを演じられるのは諏訪部さんしかいない。私たちの理性を壊してほしい」とノリノリでヴィクトルの魅力を熱弁。これを聞いた諏訪部は「最低でもPG15までは持っていこう」と請け負った。
もうひとりの“ユーリ”であるユーリ・プリセツキー役を演じる内山は「ユーリはキャラの資料に“ロシアンヤンキー”って書いてあって。ワーワーと喧嘩を売るタイプかと思っていたんですけど、『ロー(低め)でお願いします』と言われました。あとジュニアからシニアへ移りゆく時期で、一瞬一瞬の輝きをまとった人なのかな」と分析してみせると、原案を担当する久保も「わかってますね」と太鼓判。そして勇利の幼なじみで元リンクメイトの西郡を演じる福山は「皆さんが選手として華々しく活躍するなかで、西郡は地元に根付いていて。勇利が帰ってきたときにちゃんと話せる、勇利の人間としてのバックボーンを支えるポジションなのかな」と語った。久保は「私たち(制作スタッフは)キャラのお色気を頑張って描いているんですけど、唯一がんばってないのが西郡」とズバリ言うと、福山は「がんばってないって言わなくていいですから!」とツッコみ、観客を笑わせる。内山昂輝

続いて久保は「アニメに詳しくないので、純粋にオーディションテープを聴いて決めました」とキャスティングについて明かす。「豊永さんと内山さんを“2人のユーリ”にしようと思って、真っ先に2人はなんのアニメに出ているのかと検索したんです。ちょうど『映画 ハイ☆スピード!Free! Starting Days―』のライブビューイングの後で、(映画に出演している)2人に関するツイートがすっごく上がってて。どうも『ウッチーとトッシーは仲がいいらしい』『ウッチーはトッシーにしか心を開かない』……」とネット検索で得た知識を冗談交じりに披露すると、内山は「それデマです」と速攻で否定。しかし豊永も「(内山は)『豊永と写っている写真だけは笑顔』って」と冗談に乗っかる。久保は「アニメのストーリーでは仲が悪い2人が、現実では逆って面白いなと思って」と語った。諏訪部順一
そして会場のスクリーンにて新PVが流れ、細谷佳正ら8人の追加キャストが発表されると、観客からは黄色い歓声が飛んだ。イベント最後の挨拶で豊永は「役者としても個人としても、お芝居の面で挑戦している作品です」と意気込み、諏訪部は「僕はもともとフィギュアが好きでよく観ていまして、この作品に携われて本当にうれしいです」と喜びをあらわにした。内山は「僕自身、フィギュアスケートを目下勉強中。そんな僕から観ても、この作品はむっちゃ面白い。とんでもない作品が生まれつつあるので、放送を楽しみにしていただけたら」、福山は「僕は(ほかのキャストの)皆さんより出番があったわけではないんですが、だからこそ客観的に、すごく面白いと実感を持ちました。テレビシリーズで放送するの、どうかしてるんじゃないかと思うものがそこにありますので、10月を楽しみにしていてください」とそれぞれ期待を煽り、イベントは終幕した。

「ユーリ!!! on ICE」は、日本の崖っぷちスケーター・勝生勇利とロシアの次世代スケーターのユーリ・プリセツキー、そして王者ヴィクトル・ニキフォロフらが挑むフィギュアスケートのグランプリシリーズを描くオリジナルアニメ。原案を「モテキ」「アゲイン!!」で知られる久保ミツロウと、「LUPIN the Third -峰不二子という女-」「ミチコとハッチン」などの山本沙代が手がける。久保はネーム・脚本原案やキャラクター原案も担当。監督・シリーズ構成は山本が務める。